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2013年11月16日 (土)

フランケンシュタイン (その1)

 ~東京グローブ座 S席 1階 G列 7番 (東:クリーチャー、坂:博士)~

行って来ました、グローブ座。
何かもう・・・凄いとしか今日は言えないわ。
終わった時、汗だくだし涙目だし手も足もガクガクしてるし、
色々なことがすべて衝撃的でしたのよ。

そして・・・明日は配役が入れ替わり。
そう思うとドキドキしてきました。
同じ動きを二人がそれぞれの持ち味で演じるのか、
はたまた表現から変えてくるのか、楽しみです。

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入ってすぐに見えたのが、ドーム型に囲まれたセットと宙吊りになった球体。
色は無彩色で、無機質な感じです。

しばらくすると始まりを告げる鐘の音、そして・・・ドーン!!と雷鳴が轟き、真っ暗に。
やがてふんわり明るくなってくると、宙吊りの球の中で何やら蠢くものが見える。
え?あれって、クリーチャー!?いつからそこに・・・
多分さっきの真っ暗&大音響の間にスタンバイしたんだろうなぁ。
じゃないと、30分以上あそこに入ってたことになるし。
狭い球体は人工子宮のようなもの?中で手足を動かし、ぐるんと回るクリーチャー。
そして、球体が破れ、産まれ落ちてくる。
自分の手足を不思議そうに眺め、動かしてみて、
意味のない声を発しながらのたうち回り、立ち上がり、彷徨い、走り回る・・・
徐々に動作のそれぞれが繋がっていく様は、
まるで赤ちゃんの成長を早送りで見ているかのよう。

産まれ落ちたクリーチャーを発見する博士。
発見と言っても、彼はそこにそれが在っても不思議に思わない・・・
なぜなら、彼がクリーチャーを創り出したから。
見つけた時は生命の創造に成功した喜びのまま自身を賞賛しつつ近寄るが、
その姿を間近で見た途端、あまりの醜悪さに恐れおののき、逃げ出す・・・
って、ねぇ、創ってる最中もわかってんでしょ?
縫合があまりキレイじゃないのって。

放り出されたクリーチャー。
・・・あ、そういや、劇中では「クリーチャー」って言葉、出て来てないな。
ひたすら「怪物」としか呼ばれてなかったわ。
ということで、ここからは「怪物」と呼ばせて頂こう。
怪物は自力で食べ物を探し、口にしてはダメなものは吐き出し、
食べられる実を見つけ、やがて、人間の住む街へたどり着く。
そして・・・彼を一目見た人間たちは、あまりの醜さにお化け扱いし、
棒で殴り石を投げつけて追い払おうとする。
何の敵意も持っていない怪物に対する最初の人間たちのこの行動は、
彼が姿を見せるたびに繰り返され、負の感情だけがどんどん成長していく。

怪物がたどり着いた家にいたのは、盲目の老人。
盲目であるため怪物の容貌に恐怖を抱かなかった老人によって、
見る見るうちに知識を蓄えていく怪物。
はっきりとそのシーンは描かれてなかったけど、
おそらくはその家の若夫婦が耕す農地の石を取り去ったり、
薪を切ってやったりしてたんだよね、怪物が。
そうして隠れたまま1年が過ぎた頃、
老人の計らいで若夫婦の前に姿を見せることになり、
初めは強く拒否するも老人の言葉を信じて顔を現す・・・
と、若夫婦は恐れ叫び、攻撃してきて。
信じたものに裏切られた怪物の心はここで完全に荒んでしまう。
老人の家に火を放ち、博士に会いに行く。
(この時点ではまだ復讐心は芽生えていないと思われるけど、どうだろ?)

一方の博士。研究に取り付かれ、憔悴してもなお研究を止めてないのか、
周囲から浮いている、いや、一歩沈んでる感じ。何せ引きこもりなもんで。
周りが見えていないのかというとそうでもなくて、
弟が行方不明になったと聞いて狂ったように探し回るあたり、
感情のコントロールが出来ない人なのかな、とも思う。
・・・結局、弟は怪物の手によって殺されてしまうのだけど。

怪物を探しに来た博士。
博士は、あまりの醜さに見捨ててきたことなど忘れたかのように、
自分の研究が成功したことを自賛する。
怪物の中に芽生えた負の感情でさえも単なる成果だとしか思えない博士は、
決定的に“人間らしさ”が欠落してます。まぁ、それが悲劇の始まりであり、
更なる不幸を呼び、あの結末に至るのだけれど・・・。
博士は研究を終わらせるべく、怪物を殺そうと襲いかかるも、
腕を簡単に捻り上げられる。

怪物は、孤独を埋めるものとして、
“つがい”となり得るもう一体のクリーチャーの女を創るよう博士に迫る。
博士にしても、次はこんな醜悪な物体ではなくもっと完璧な生命体、
それも女性を創るという研究対象に心傾き、一旦は承諾して完成させるのだけど・・・
そのために、使者の墓を掘り起こさせ、解体し、内臓を取り出し、繋ぎ合わせ、
というおよそ倫理に反した行動をして・・・そこまでしておいて、
挙句の果てには完成した女クリーチャーを再びバラバラ死体に戻してしまう。
弟を殺された恨みが残っていたのかなぁ。
お前みたいな怪物はもういらない、とばかりになじり、
見方によっては嬉々として死体をかざし見せ付ける博士。
もしかしたら、クリーチャーを一体創り上げたことで自分の研究が達成され、
もう次のクリーチャーを創る意味などないと思っちゃったのかもしれない。

目の前で“つがい”となるべき女クリーチャーを「殺された」怪物は、
とうとう復讐の心を爆発させてしまう。結婚式直後の新妻の寝室に入り込み、
初めは会話を交わして心通じ合う関係になったと思ったのに、
何の迷いも無く復讐を果たしてしまう。
怪物の方にもまだ感情の欠落があるというか、成長してない子供の残酷さというか・・・
博士の目の前で彼女を犯し、その後、首を捻り上げて殺してしまう。
怪物が去った後にやってきた家人が見た光景は、
銃を手にした博士と、既に死んでいる新妻。
博士の「今ならまだ生き返らせるんだ!僕なら!」
という主張は当然信じられるはずもなく、博士の父親の、
「私は間違っていた・・・失敗だ」という呟きだけが虚しく残る。

で、ラストシーン。どこでどうなったのか?と思うんですが、
怪物が極寒の地でありながら全く苦にならない、
むしろウキウキとした様子で食事の用意をしてるところに、
ソリを息絶え絶えになりながら引きずってくる博士。
えっと、博士、すっげぇモフモフした毛皮着てますが?
そんでもって、何で怪物の従僕みたいになってる?しかも死にかけてるし。
怪物も、一度力尽きて倒れた博士を見て慌てて揺り起こしたり、
ワインを唇に注いだりするんだけど、息を吹き返すとまた無邪気に傲慢に振舞う。
まぁ・・・ざっくり言うと、お父さんに遊んでほしくてしょうがない子供が、
お父さんしんどくてもお腹の上に乗っちゃうとか、
持ってたおもちゃを乱暴に扱って壊して大泣きしてるような、
悪気のない残酷さとでも言おうか。
そうして、おそらくそう永くはもたないであろう博士をソリに乗せ、
楽しいという感情を撒き散らすように飛び跳ねながら、
北極点を目指して歩いていく怪物・・・というところで、おしまい。

・・・いや、感想書くつもりであらすじ書いちゃってるし(汗)。
まぁ、ところどころにポツポツと思ったことが入ってるので、いいか。

初日は怪物=ヒガシ、博士=まー。
そして前半ほとんど怪物の一人芝居状態です。はっきり言って・・・すごいです。
ヒガシの身体表現もさることながら、
人間の持つ恐怖そのものが怪物を創ってしまうという悲劇と、
生命体を創り上げたことを研究成果としか思えなかった博士こそが、
実は怪物ではなかったのかという思いと・・とにかく重くって。

坂本さんの博士は、中世風のコートやスーツ、
短めのジャケットなど非常に似合っていてビジュアル面OK。
少し茶髪にしてたね。博士としての役作りか、
それとも日々の稽古で消耗しちゃったか、目の下のくまとげっそり落ちた頬、
そして服を着ていてもわかる脚の細さと、途中、逆光になった時に、
シャツから透けて見えた上半身の華奢なシルエットにはびっくりしたよ。
それで次、クリーチャーで半裸になるのか・・・!?
どうしよう、更に恐怖度増しちゃいそうなんだけど。
そもそも坂本さん、目付きも悪いしね(苦笑)。

博士としての演技を見てて、あー坂本さんらしいなーって思ったのが、
やはり狂気を見せるところ。
今まで舞台上ではそれほど狂ってないけど(ん?)時々出るドラマで見せてるよね。
あれを生で見せてくれてる感じがして、狂気好きの私としては超好みであります。
基本、イッちゃってる芝居出来る人好きなもんで(笑)。

カテコは皆さん素に戻って(扮装はそのままだけど)。
なので、一列に並んだ後、いちいちヒガシが坂本さんをうながして、
先に礼させるのが奇妙な感じで。
見た目怪物なのに振舞いが超紳士的なんだもんな、ヒガシ。

4回目のカテコになるのかな?
最後にヒガシは左側へ、坂本さんは右側へハケていくんだけど、
坂本さん、振り向いてヒガシに向かって礼を。さすが後輩やね(笑)。

そういや・・・
これは次見て判明すると思うんだけど、怪物を探しに来た博士の目の前に、
舞台袖からジャンプして瞬時に姿を現した怪物が、
何かを投げ捨てる振りをしたのだよ。ヒガシがね、何か投げたのよ。
そしたら坂本さん博士、「これは・・・僕の日記!」って、かき集めるような動きを。
ん?本なの?本を投げたってことなの?
・・・もしかしてそこ、実物投げるんじゃなかったの?ホントは。
なんて気になったのである。
次見てもしそうだったとしたら・・・上手く繋いだ坂本さん、偉いよ!(笑)。

ウメちゃん、こりゃまた難しいしハードな役で・・・女性をアピールする役というより、
“合法的に”生命体を産み出せる象徴ともなってる気が。

江守さん・・・手足プルプルしてましたが、役作り?それともリアル?
でもセリフはちゃんとハッキリしてたんで、大丈夫かとは思うが。
しかし、落ち着いた声質で、舞台中、唯一の良心かな、とも思いました。

とまぁ、今日はこれまで。

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